那覇から帰ってきたところ、港でセーリングのHさんに「うちにYがつかまえたでっかいウミウシがいるから、見てくれ」と言われました。その日はでーじ疲れ果てていたので翌日「アメフラシかコウシンウミウシあたりだろ」と軽く考えて見に行きました。ところがなんと、見たことも無いホクヨウウミウシの仲間の、25センチもあるバケモノが鎮座していたのですな。驚く舞妓とか、っじゃなくて驚くまいことか!
あんまりでかくて、まともな水槽写真になりません。おまけに海に連れていこうにもこんなサイズをちゃんと写せるシステムを持っていないんですね~、半端なサイズなもので・・・。スゴクちっちゃいのはいいんですけれど。だれかオリンパスの古いの、安くゆずってくれないかな~なんて。
マリオニア・ルブラ。模式産地は紅海で、他での記録はないようです。インド洋や南アジアの西太平洋熱帯域を飛び越えての沖縄出現。しかもずば抜けた巨大個体。
こいつは泳ぎます。体を二つ折りにして、激しく泳ぎます。そして、おとなしくなったと思うと、体を丸くしてアタマも隠し、ソフトコーラルに擬態。背側突起の、ポリプに擬態した部分は開いたり閉じたりして、そっくりです。棒で刺激すると体表から刺激物質を放出するようで、かげろうのようにゆらゆらして見えます。
直接手で触ると、べとべとすべすべした、なんともいやな粘液が多量に付着します。洗ってもとれない。少し乾いてきたのをつよくこすると剥げ落ちます。本物のソフトコーラルの粘液より気持ち悪いです。あーおぞましい。でもスゲーなー。