こんな難しいハナシにしてしまっていいのだろうか、ああたいへん・・・
オキナワキヌハダウミウシは馬場先生が1936年に記載した種で、模式産地は石垣島です。原記載では鰓は小さく、9本で肛門を丸く囲む。体表には不明瞭な突起が散布しており、橙色の細点や線がある、くらいのところで、これこそ本種独特のもの、という記述は見当たらないなあ。ちなみに画からは鰓はほぼ円形のようです。
ゴスライナーによると鰓は完全な円形で、広がると大きいです。そして橙色の細点と曲がった線が散布するとのこと。
おそらくこれがオキナワキヌハダと思われますが、座間味では曲がった線の入る個体が出ない(見逃しかも・・・)。
しかし、ゴスデスレンスでは(笑)、鰓の後部が空いて、白い突起が大きく、橙色の細点は小さく、曲がった線の入らない個体を不明種扱いです。
鰓の軸は9本だけどな・・・後ろは空いている・・・橙色の点々は小さくはない。
これもそうかな。鰓の後部が尻すぼみ(笑)
これもだ。
では、これは? こういう鰓の情報がきちんとしていないのは、なんとも言えませんね。近似の個体が出たときに再確認の必要がある、という意識を持たせる意味では存在価値のある写真ではあります(笑)
こうしてみると、本家を探すほうが難しいというハナシになってしまいますね。どこで見るか。鰓が完全円形かどうか、が一番確実。でもこれが変異の範疇である可能性はまだ残ってるんじゃないかな。
もう少しハッキリするまで、この鰓の後部が空いている個体を不明種にするのは待っておこう・・・
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