大阪のおばちゃんは緑色と言わずにグリーンというらしいですね。なんでだろ~
それはさておき、葉緑素をためこむ嚢舌目以外にも、アチコチのグループに緑色の種類はいるものです。リュウグウとかシモフリカメサン(青がスタンダードだけど・・・)、ホクヨウウミウシの仲間。でも少ないね。キッチリとした緑色は裸鰓目ではリュウグウくらいか。馬場先生が新種記載論文で、わざわざ「緑色の体色を有する・・・」と書いたくらいだもんなあ。
で、この子達も稀有な緑色のウミウシ。viridisという種名も緑色をした、という意味です。実はアオクシエラのシノニムと思って「沖縄のウミウシ」では扱いませんでした。馬場先生もアオクシエラの1961年の論文でリスベックやアレンが同一種としてるから参照しろ、と書いています。そこで先生のアオクシエラに使われた学名は
Doriopsis viridis。
ゴスライナーほか、2008ではこれらを分けています。青いのは
Doris pecten、緑色は
Doris viridis。どう見てもフォルムが違うじゃん、触角なんてまるで違う・・・ということでワタシも悩んでいました。今回、属は
Dorisに改められましたね。
最初のウミウシガイドブックではなんと「ミドリシタナシウミウシ」として出ています。あっちゃ~これは正しくない和名ですね~舌ありますから(歯舌の意味です)。
Doris viridis (Pease,1861) ドーリス・ウィリディス。
下は小型個体です。