ウミウシがどんなものを食べているのか、知ることはとても大事です。そのためにはウミウシの状態やその周囲の状況からエサの特定、そしてその同定が必要になってきます。しかし残念ながら、ウミウシのエサになる無脊椎動物の同定って、とても難しいんですね~
モザイクウミウシのエサも、カイメンであろうことは推測できましたが、実際に海中での確認はされていませんでした。どうやらこの白い、背の低いカイメンのようです。そこここに削り取られた跡が・・・
トウモンウミコチョウは通常このカイメンの上で見つかります。よく見ると食痕と思われる跡も見出せます。この写真では左の大きな個体の側足の下に見えます。
同じ属であるならば、エサも近縁のものを食べているのが普通です。さすれば紫海胡蝶もカイメン食と考えるのが自然なのですが、Rudmanは歯の形がカイメン食のものではない、と言います。よく薄紫のカイメンにアタマ突っ込んでるんだけど、なに食べてるのかなあ、う~ん・・・
この2カットは以前にも使ったものですが・・・このカイメンとスペシャルな関係にあることは疑う余地も無いのでは・・・